どもー!トッポです。
近年、町のお花屋さんやホームセンター、100円ショップなどでも気軽に手に入るようになった多肉植物。
買ってきたままでも十分にかわいいのですが、お気に入りの鉢に植え替えたり、数種類を合わせて寄せ植えにしたりとアレンジも効き、楽しみ方もたくさんあります。
そんな多肉植物が順調に育つと必ず必要になってくる植え替え。
見た目が成長すると共に鉢の中では根も成長しています。
そのままにしておくと土の栄養分がなくなり多肉植物の成長が止まったり、根詰まりが原因で根腐れを起こしてしまいます。
よし、じゃあ早速植え替えよう!でも多肉植物の土って何を使えば良いの?
と思われた方はぜひこの記事に最後までお付き合いください。
多肉植物関連の本を読み漁り、寄せ植えワークショップにも参加し、自分でも実際に育ててみた筆者の経験から初心者の方にどんな土を使えば良いのかをご紹介したいと思います。
多肉植物ってどんな植物?
「多肉植物」とは葉や茎、根の一部に水分を溜め込むことができる植物の総称です。
南米や南アフリカなど雨が少ない地域が原産地のものが多く、乾燥した砂漠のような環境でも生きていけるのが特徴です。
種類がとても多く、原種だけでも15000種類以上存在すると言われています。
品種改良が盛んに行われ、どんどん種類を増やしながら日々進化を遂げる多肉植物。
実は海外でも人気があるって知ってました?
多肉植物の主な輸入先として有名なのは韓国、ドイツ、オランダ、台湾などがあります!世界中に愛好家がいるんです。
インスタグラムをしている方は「Succulent plant」で検索してみてください。
多肉植物の世界が一気に広がりますよ♪
多肉植物に適した土
本題の多肉植物にはどんな土を使えば良いかについてですが、簡単に言えば水はけの良い土です。
ただ水はけが良すぎてもダメなんです。
水はけがよすぎると鉢の水がすぐに乾いてしまい、多肉植物が十分に水分を蓄えられず弱ってしまいます。
なんだか矛盾してますよね。ますますどんな土が良いのか分からなくなっちゃう。
「多肉植物用のこれだけでOKな土はないの?」と思った方、もちろん市販されている物があります。
例えば筆者も使用したことのある、土を紹介します。
株式会社花ごころ 「さぼてん多肉植物の土(細粒)」
特徴
軽石ベースで排水性を重視し、根腐れを防ぎます。保肥力のあるバーミキュライトを配合。 水の腐敗を防止して根傷みを防ぐ、ゼオライトを配合しました。
引用元:株式会社花ごころ
公式サイトを参照すると主原料は以下となっています。
主成分 | 軽石 |
---|---|
パーライト | |
バーミキュライト | |
木質堆肥 |
いわゆる畑の土といった感じではなく、粒も小さいサラサラとした水はけの良い土です。
見た目もきれいなので化粧砂も必要ありません。
ただ、上記の特徴にも書いてある通り「排水性」を重視しているせいか、保水性が足りないように思いました。
あ、決して花ごころさんの土を否定しているわけではないですよ(笑)
市販の多肉植物用の土を使用してみた感想
実際に筆者が花ごころさんの「さぼてん多肉植物の土(細粒)」土を利用して育てた多肉植物はエケベリアと呼ばれる種類と、セダム、ユーフォルビアなのですが、種類によって向き不向きがあるなぁと感じました。
エケベリアは比較的適していたと思います。ただ、大きく育てたい場合には不向きかなと。
小さいままの姿で育てたい方には向いていると思います。
次にセダムですが、この土はセダムには向いてません。
セダムは多肉植物の中でも水を好む方なので水はけが良すぎて、カリカリになって枯れてしまいました(涙)
頻繁に水やりをすれば枯れることはなかったと思いますが、そうなると水やりが大変ですよね…
ユーフォルビアもまあまあ相性が良かったと思います。
エケベリアと同じく、大きくはならないのですが水分過多の根腐れが怖い場合は安心して使える土です。
筆者は成長期に水やりをサボったら、せっかく出た小株の新芽が消えたという残念なことが。
ユーフォルビアは小株で増え、群生する特徴があるので群生させたい場合はもう少し保水性を考えた土がお勧めです。
この経験で学んだのは「多肉植物の土」って言っててもすべての多肉植物に適した土ではないということでした。
そして本屋に行き、多肉植物の育て方の本を手に取ったのでした。
プロが教える多肉植物用の土
多肉植物の育て方の本には自分で土を配合するという方法が記載されていました。
いくつか紹介しますね。
〈水はけの良いブレンド〉 | 赤玉土:4 | 腐葉土:1 |
くん炭:1 | 軽石:4 |
〈やや保水性があるブレンド〉 | 鹿沼土:4 | 腐葉土:2.5 |
くん炭:1 | 軽石:2.5 |
「なるほど自分で配合しちゃうのね!」と思いましたが、すぐに挫折しました(笑)ブレンドする土が最低でも4種類必要。
はい、めんどくさーい(笑)
しかも筆者は賃貸住まいでベランダで多肉植物を育てていたので、そもそも用土を数種類も置いておく場所がなかったのです。
また別の本には市販のサボテン・多肉植物の土に赤玉土と肥料を加えると良いとありました。
赤玉土は通気性、保水性、保肥性があります。これならできそうと思い早速やってみました。
効果はすぐには分かりませんでしたが、1シーズン終わったときに写真を見返すと確実に大きく成長しているのが分かりました!
排水性だけでなく、ある程度の保水性も必要なのを実感しました。
ワークショップで使われている土は人それぞれ
寄せ植えを作りたいと思って自己流で寄せてみたけど、なんかイマイチ。
なんてことがあり、これは教えてもらった方が早いということでワークショップに何度か参加しました。
ワークショップを開催している方は多肉植物の生産者さんだったり、趣味で多肉植物を育てている個人の方だったりでした。
ある方は水はけの良い鹿沼土だけを使用しました。
これは寄せ植えを植えた時の姿のままで保つためだそうです。
つまり成長させないために水はけの良い土だけを使うという考え方でした。
別の方は自分でブレンドした土を使用していました。
筆者が参加したワークショップでがブレンドした土を使用している方が多いです。
個人的にはブレンド土の方が多肉植物が元気に育つ気がするので好きですね。
結局どんな土を使えば良いの?
ここまで来てごめんなさい。
一言で「これを使えば間違いない!!」と言える土がないのです。
前の方でもお伝えしましたが、多肉植物に適した土は水はけの良い土です。
だけど水はけが良すぎても多肉植物が十分に水分を蓄えられず弱ってしまいます。
排水性と保水性の両方を兼ね備えた土が必要なんです。
一番良いのは数種類の土をブレンドして自宅の環境に合った土を配合することなんですが、初心者にはそれが難しいんですよね。
配合の加減が分からないし、結果が出るのに時間がかかるので土が原因なのか病気や虫が原因なのか判断がつかなかったりします。
そこで手っ取り早い解決方法が多肉植物の生産者さんが販売している土を購入することです。
なんといっても多肉植物を育てているプロが使っている土ですから間違いない!!
直接購入できる場所にナーセリーがあれば生産者さんにアドバイスをもらうのもありですね。
今はネット販売でも多肉植物や土を販売している生産者さんもいるので、ぜひお気に入りのショップを探してみてください。
まとめ
- 「多肉植物」とは葉や茎、根の一部に水分を溜め込むことができる植物の総称
- 多肉植物に適した土は水はけが良いけど、良すぎない土
- 市販の多肉植物用の土だけだと保水性が足りない
- プロは土をブレンドしている
- ワークショップで使われている土は人によって違う
- 迷ったら多肉植物の生産者の土を使う
土のブレンドは難しいですが、多肉植物への愛があればどんな苦難も乗り越えられる!?
慣れてきたら自分でブレンドにチャレンジしてみるのも楽しみ方の1つになると思います。
ぜひ、自分なりの「土」を見つけてくださいね~。
https://www.iinari-otto.com/tanikufuyunosodatekata/