どもー!トッポです。
プクプクしたかわいらしい姿が人気の多肉植物。
近年女性を中心に人気上昇中ですが、どんな生体かご存じです?
一般的には水やりの頻度も低く育てやすいとされている多肉植物ですが、寒さに弱かったり、高温多湿な環境も良くなかったりします。
原産地は南米や南アフリカなど雨が少ない乾燥している地域が多いので、四季がある日本とは環境がかなり違います。
日本には梅雨の長雨や冬の雪など、多肉植物を育てるにはちょっと難しい時期があります。
でも、コツさえつかめばそんな難しい季節を乗り越えることができます。
多肉植物は大きく育てることもできるし、切り戻して小ささを保ったままにしたり、葉挿しなどで数を増やしたりと育てれば育てるほど楽しみが倍になっていく植物です。
せっかくかわいい多肉植物を手にしたので、変化を楽しみながら長くお付き合いをしていきたくはありませんか?
多肉植物をより長く楽しむために今回は冬に注目して、冬でも多肉植物を枯らすことなく育てる方法をご紹介します!
多肉植物の生育期と休眠期を覚えよう
まずは多肉植物を育てる上で生育期と休眠期を覚えておくと良いと思います。
これを覚えておくとそれぞれの季節でどうお世話をすれば良いかが分かりますよ。
生育期にはたっぷりの水と肥料をあげることで元気に育ちます。
反対に休眠期は根から水や肥料を吸い上げることができないので控えめにします。与えすぎると根腐れを起こしたり枯れることがあるので要注意です。
生育期は主に3つに分けられます。
春秋型
春と秋に成長し、夏に休眠するタイプ
・適温:13~25度
・休眠期:冬・夏
真冬と真夏は水やりを減らす。
夏型
春~秋に成長し、冬に休眠するタイプ
・適温:20~35度
・休眠期:冬
水やりを控え、温室や室内の窓辺に置く。
冬型
冬から秋に成長し、夏に休眠するタイプ
・適温:5~23度
・休眠期:夏
水やりを控え、雨のかからない風通しの良い場所に置く。
冬型の多肉植物
ちなみに冬型の多肉植物にはどんな種類(属名)があるかほんの一部ですがご紹介します。
リトープス属
別名「砂漠の宝石」とも呼ばれています。
不思議な形をしてますねー。
周辺の石などに擬態しています。
1年に1回脱皮をするのですが、左はちょうど脱皮中の写真です。
コノフィツム属
こちらも1年に1回脱皮します。
アエオニウム属
茎の先に花のようなロゼット状の葉がつくのが特徴。
フェネストラリア属
棒のような形をしていて上の部分が
半透明の窓になっています。フォルムが
かわいい!
「冬型」だけど極寒には耐えられない
冬型といっても生育適温は5~23度なわけです。
23度って冬じゃないですよね(笑)春だよ春。
冬型だから寒さに強いと思って外に放置しておくと枯れてしまうこともあるので要注意です。
冬型ではないけど寒さに強い種類
セダムやセンペルビウムは春秋型なのですが、比較的寒さに強いので、雪が降らない
地域であれば一年中外に出しっぱなしでも割と大丈夫です。
ただ、雨ざらしと霜は危険なので屋外でも屋根のある場所に置いておくと安心です。
多肉植物 冬の育て方
生育期が分かったところで、ここからは実際に私が行っている冬の育て方も交えてご紹介していきます。
そんなに難しいことはありませんのでご安心を。
最後に冬ならではの紅葉を楽しむ方法も記載していますので、ぜひ読んでみてくださいね。
冬の置き場所
基本的に多肉植物は屋外の日が当たる場所で育てるのが良いとされていますが霜には弱いので軒下や屋根がある場所が安心です。
冬でも雪が降らない地域では屋外に置いておいても大丈夫ですが、種類によっては室内に入れるか保温してあげた方が良いです。
多肉植物は葉っぱや茎、根に水分を多く蓄えているので、あまりに寒いと凍ってしまいます。
サボテンなんかはよく温室で育てられていますよね。なのでサボテンは保温マストです!!
用意ができるのであればホームセンターでも買えるような簡易温室があると良いと思います。
簡易温室などは冬でも天気が良いと中の湿度が上がるので、換気をしてあげてくださいね。
寒冷地にお住まいの方は室内でも寒いことが多いので温室管理が理想ですが用意できないこともありますよね?
そんな時は暖房がある部屋に取り込んで、直接温風が当たらない、できれば日光がよく当たる場所に置いてあげてください。
また、家族が多肉植物に興味がない場合、邪魔者扱いされることもあるので説得を頑張って(笑)
最近は暖冬傾向というのもあってか霜も少なく、雪が降る日以外は屋外に放置してますがみんな元気に育ってます。
ちょっとお高めのハオルチア(ハオルシア)だけは万が一に備え一年中室内の窓辺においてます(笑)ご参考までに!
保温方法
簡易温室なんかが用意できれば良いのですが、そうもいかない場合は身近にあるもの
で簡単に保温ができるんです。
・不織布 ・段ボール ・新聞紙
・エアパッキン(プチプチ) ・発泡スチロール
不織布は100円ショップでも売ってますし、段ボールやプチプチは通販の梱包材を再利用してもいいと思います。
これを多肉植物や棚などを覆うように被せます。発泡スチロールは冷凍食品をお取り寄せした際などに入っている蓋付きのアレです。
日中は蓋を外して日光浴をさせ、夜は冷えるので蓋をしておくと良いですよー。これは蓋を外した状態でひっくり返して多肉植物に被せて使用することもできます。
段ボールも同じ使い方ができますが水に濡れると片付けが悲惨なので置き場所に注意ですね。わざわざ購入しなくても手に入るもがほとんどなのでお勧めです。
エコ思考、もとい貧乏性なので色々再利用してます(笑)
冬場の水やり
冬型の場合は土が乾いたらたっぷりお水をあげてください。
水やりの時間帯は午前中のできれば早い時間が望ましいです。
屋外置きで気温が0度を下回る場合は水やりで凍ってしまうこともあるので、0度以下の場合は控えましょう。
休眠期の多肉植物たちは根が水を吸収しないので、ほとんど水やりをしなくて大丈夫です。
1カ月に1回くらい土の表面が濡れる程度にします。
水は「この日に絶対あげなくちゃいけない」というわけではないので気温や天気をみながら暖かい日にあげてください。
多肉植物は乾燥に強いので、水が足りなくて葉がしわしわになってもお水をあげれば元のぷっくりした姿に戻るので慌てて水やりをしなくても大丈夫ですよ。
葉っぱが薄いタイプのものは葉水といって霧吹きでさっと濡らす程度でもOKです。
紅葉を楽しもう
多肉植物の中には寒くなると紅葉する種類があります。せっかくなので紅葉する姿も楽しみたくはありませんか?
紅葉させるためにはポイントがあります。
- 水やりと肥料を控える
- 日光によく当てる
この2つが重要です。特に日光は大事なので日当たりの良い場所に置いてあげてください。
水やりは10~11月頃から控えめにすると年明けにはきれいに紅葉してきます。
暖かくなる4~5月くらいまでは紅葉が楽しめますよ!
多肉植物 冬の育て方まとめ
- 生育期と休眠期を覚えよう…春・秋型、夏型、冬型の3タイプ
- 冬型の多肉植物…一部をご紹介
- 冬型ではないけど寒さに強い種類…セダムとセンペルビウムは強い
- 冬の置き場所…基本は屋外。寒冷地は室内に取り込んで
- 保温方法…身の回りの梱包資材でなんとかなる
- 冬場の水やり…暖かい日の午前中にあげる
- 紅葉を楽しもう…水やりと日光がポイント
最近は暖冬傾向にあるので関東以西はずいぶんと育てやすくなってきているんじゃないかなぁと思います。
それでもまだまだ寒い日もありますし、寒さの厳しい地域の方もいらっしゃいます。
それぞれの地域でできる工夫をして、頑張って冬を乗り越え、多肉植物も人間も元気になる春を待ちましょう!!